《せんだい3.11メモリアル交流館を囲む風土展 #01》夏の手ざわり 秋の音

せんだい3.11メモリアル交流館は、仙台東部エリアに位置する、地下鉄東西線の東の終点・荒井駅にあります。
さまざまな生き物の鳴き声が、窓を開けると聞こえてきます。屋上庭園に出れば、海から、山から、少し強い風が吹く中で、田んぼや畑が耕されて表情が変わっていく様子を眺めたり、日の長さを感じたり、日々変わっていく風景を体感することができます。

一方で、ここは、東日本大震災では大きな津波被害を受け、「当たり前の日常」を一度すっかり失った地域でもあります。町並が奪われ、解散した集落もあります。同じ地域で暮らす人たちが再び集まれるように、たくさんの苦労を重ねた地域もあります。そして、新しい町もできています。

交流館がある仙台東部エリアは、これからどんどん変わっていきます。本展は、さまざまな変化の中で失われてしまうかもしれないことを意識しながら、これからも残していきたいことを考えるための展覧会です。

展示では、仙台東部エリアについて、記憶の中にある地域の思い出や、受け継がれてきた生活文化について、住民の皆さんが話してくださったエピソードを紹介し、この地に刻まれてきた暮らしの姿を共有していきます。会場には、仙台東部エリアをより深く知るための手がかりも展示します。
あわせて、地域の皆さんと一緒に体を動かしながら、地域に刻まれてきた暮らしの知恵と技を学ぶ場となるよう、仙台平野における夏と秋の生活文化を体験するイベントも開催します。

せんだい3.11メモリアル交流館の目の前に広がる光景の「これまで」を想像しながら、「これから」のことを少し考えてみたいと思います。

主催:せんだい3.11メモリアル交流館
協力:荒浜再生を願う会
   NPO法人冒険あそび場―せんだい・みやぎネットワーク
   三本塚町内会
   七郷語り継ぎボランティア「未来へ─郷浜」
   仙台市七郷市民センター
   仙台市博物館
   仙台市立蒲町小学校社会学級
   仙台市立七郷小学校社会学級
   もろやファームキッチン
   六・七郷堀サポーターズ
   (50音順)

*仙台東部エリアのこの時期ならではの暮らしを体感できる関連イベントもございます。詳しくは「イベント・ワークショップ」のページをご覧ください。

[夏の手ざわり 秋の音]広報チラシ(表面)
[夏の手ざわり 秋の音]広報チラシ(中面)